【解決】500エラーの原因とWordPress .htaccessの対処方法
「突然、自分のブログが見られなくなってしまいました。『500 Internal Server Error』と表示されているのですが、どうしたらいいでしょうか?」
先日、WordPress講座を受けていただいたお客様から、このようなメッセージが届きました。
すぐに確認してみたところ、このようなエラーメッセージが表示され、ブログを開くことも、WordPressの管理画面にログインすることもできない状況⋯⋯。

本人は非常に焦っているご様子でしたが、無理もありません。
WordPressを始めたばかりでこのようなエラーが発生したら、誰だって焦りますよね。
このときは「.htaccessファイル」を修正することで解決できましたが、500エラーが発生する原因は他にもありますので、解決方法もさまざまです。
この記事では、500エラー(Internal Server Error)の原因と解決方法について、考えられるパターンをすべてまとめました。
500エラーが突然発生してお困りの方は、ぜひ参考にご覧ください♪
500エラー(Internal Server Error)とは
500エラーとは、「Internal Server Error(内部サーバーエラー)」という言葉通り、サーバー内部で何らかの問題が起きた時に表示されるエラーメッセージです。
そのため、500エラーが発生した場合は、サーバー内部の問題を解決する必要があります。
「サーバーの問題を解決する」と聞くと難しそうな感じがしますが、500エラーは割とよくあることで、解決策も大体決まっています。
サーバーの管理画面から簡単に解決できることがほとんどですので、WordPress初心者の方もご安心ください。
また、WordPress側の問題ではありませんので、WordPressの管理画面にログインできなくても心配ありません。
これから500エラーの原因と解決方法を紹介していきますので、落ち着いて対処していきましょう♪
500エラーの原因と解決方法
500エラーの原因として考えられる問題は、次の7つです。
- サイトへのアクセスが集中している
- Googleのクローラーの巡回頻度が異常に高い
- .htaccessファイルの記述に間違いがある
- PHPのバージョンが古い、または合っていない
- PHPファイルの編集をミスってしまった
- WordPressのプラグインによるエラー
- CGIファイル、またはパーミッション設定の問題
【原因①】サイトへのアクセスが集中している
何もしていないのに突然500エラーが発生した場合は、サイトへのアクセスが集中し、サーバーに負荷がかかり過ぎていることが原因である可能性があります。
いわゆる「鯖落ち(サーバーダウン)」ですが、大規模セールでアクセスが殺到したり、テレビやSNSで話題になって一時的にアクセスが集中したりすることで起こる現象です。
個人ブログであっても、特にトレンド記事を書いている場合は、一時的にアクセスが集中することは起こり得ます。
私も1日で25万PVを記録したことがあるのですが、その時はある芸能人が突然話題になったことが原因でした。
私の場合はサーバーがダウンすることなく無事だったのですが、もしサーバーが落ちてしまった場合は、サーバーを増強するか、収まるのを待つしかありません。
もし、日常的に鯖落ちすることが多いのであれば、よりスペックの高いサーバーに移行しましょう。
【原因②】Googleのクローラーの巡回頻度が異常に高い
サーバーに負荷がかかり過ぎると突然500エラーが発生するわけですが、開設したばかりのブログにそれほどのアクセスが集中するとは考えにくいですよね。
でも、WordPressを始めたばかりで、何もした覚えがないのに突然500エラーになってしまった場合は、この原因を疑ってみてください。
Googleはクローラーというbotがウェブサイトを巡回し、コンテンツの内容を分析して検索結果に反映させています。
通常はサーバーに負荷がかかるほどの頻度で巡回してくることはないのですが、異常な頻度で回ってくることもあるそうです。
この場合は、Googleサーチコンソールでクロール頻度の設定を変えることで解決できる可能性があります。
クロール頻度の設定手順




【原因③】.htaccessファイルの記述に間違いがある
500エラーが発生する直前に「.htaccessファイル」を編集していたのであれば、その記述にミスがある可能性が高いです。
私のお客様もこのパターンで、「http」から「https」へのリダイレクト設定の記述に誤りがありました。
もし同じように「http」から「https」へのリダイレクト設定がうまくできないという方は、.htaccessファイルにこちらのコードを貼り付けてみてください。
1RewriteEngine on
2RewriteCond %{HTTPS} off
3RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
.htaccessファイルは、ちょっとでもミスがあると500エラーを発生させてしまいます。
綴に間違いがないか、全角スペースが入っていないか、最終行が空行になっているかなど、一つ一つ確認していきましょう。
また、.htaccessファイルを編集する際は、バックアップを忘れないようにお気をつけください。
【原因④】PHPのバージョンが古い、または合っていない
PHPとは、HTMLのようなプログラミング言語の一つで、ウェブサイトの77.5%で使用されています。
参考:ウェブサイト向け PHP の使用統計と市場シェア、2022 年 12 月
PHPはバージョンアップしながら進化を続けており、古いバージョンのままにしておくと、最新バージョンのPHPを読み込むことができず、500エラーを発生させてしまう場合があります。
そのため、PHPのバージョンが古い場合は、バージョンアップをすることで500エラーを解決できるかもしれません。
逆にPHPを最新バージョンに変更したことで500エラーが発生した場合は、そのバージョンが合っていない可能性があります。
その場合は、PHPのバージョンを元に戻すか、サーバーで推奨されているバージョンに切り替えてみてください。
PHPのバージョン切替は、このようにサーバーの管理画面で簡単にできます。

【原因⑤】PHPファイルの編集をミスってしまった
WordPressをカスタマイズしようと、PHPファイルを編集しているときに500エラーが発生した場合は、PHPファイルの記述にミスがある可能性があります。
この場合は記述ミスを修正することで解決できますが、500エラーが発生するとWordPressの管理画面にログインできません。
そのため、FTPソフトを使ってPHPファイルをダウンロードし、修正して再度アップロードするという作業が必要となります。
FTPソフトの使い方については、こちらの記事をご覧ください。

【原因⑥】WordPressのプラグインによるエラー
WordPressのプラグインもPHPが使われていることが多く、プラグインのPHPファイルの記述ミスにより、500エラーとなってしまう場合があります。
プラグインのPHPファイルを編集することはほとんどないと思いますが、500エラーの原因としてよくあるのが、プラグインのバージョンアップです。
バージョンアップすることでPHPファイルが更新され、更新後のPHPファイルに記述ミスがあったり、PHPのバージョンと合わなくなったりすると500エラーを引き起こしてしまいます。
この場合はプラグインを削除することで解決できますが、これまたWordPressの管理画面にログインできなくなっているため、FTPソフトを使っての作業が必要です。
また、プラグインは500エラーに限らず、さまざまな不具合を引き起こす原因となりやすいので、あまりインストールし過ぎず、最低限に抑えておくことをオススメします。
【原因⑦】CGIファイル、またはパーミッション設定の問題
CGIとは、ウェブサイト上で外部プログラムを動かすための仕組みで、アクセスカウンターや掲示板などでCGIが使われています。
もしCGIファイルを設置した直後に500エラーが発生した場合は、CGIファイルにエラーがあるか、パーミッション設定に不備がある可能性が高いです。
この場合はまず、パーミッション設定から確認してみましょう。
サーバーによっては、このように適切なパーミッション値があります。

パーミッション設定を見直しても解決しない場合は、CGIファイルそのものにエラーがある可能性が高いので、CGIを削除するのが一番です。