方丈の庵跡への行き方|長明方丈石と酒自販機と絶品カレーうどん

世の中が嫌になってしまい、晩年は方丈の庵を建てて、一人穏やかに過ごした鴨長明。
その方丈の庵があったとされる場所を求めて、「方丈の庵跡」まで行ってきました。
道中には最近では珍しいお酒の自販機があり、帰りに食べたカレーうどんも絶品。
とても良い歩き旅となりましたので、最寄りの石田駅から方丈の庵跡までの行き方を記録します。

方丈の庵跡への行き方
方丈の庵跡の最寄り駅は、京都市営地下鉄東西線の「石田駅」です。
京都駅からはJR東海道本線「山科駅」で乗り換えるか、JR奈良線「六地蔵駅」から乗り換えます。
所要時間はどちらも同じぐらいで、京都駅から石田駅まで30分弱です。
私は行きは山科経由、帰りは六地蔵経由にしました。
地下鉄よりJRに乗っている方が楽しいので、六地蔵経由のほうがオススメですかね。
最寄り駅と言っても、石田駅から方丈の庵跡までは約2kmあります。
普通に歩いて40分ぐらい。ウォーキングにはちょうど良い距離ですね。
石田駅から方丈の庵跡までの道順

石田駅を降りたら、2番出口から外に出ます。
「方丈の庵跡」とはどこにも書いてませんが、「日野法界寺」が近くなので、そこを目指していきます。

2番出口を出ると法界寺まで1.3kmという看板がありますので、矢印の方向に歩いて行きます。

10分ほど歩いたところでお酒の自販機を発見。
最近はなかなか見ないですよね。
私が子供の頃は酒屋も酒類自販機も多くて、親にお遣いを頼まれた覚えもあります。
今じゃ考えられませんけど、良くも悪くもゆるい時代だったんですかね。

さらに真っ直ぐ10分ほど歩くと、「石田大山」という交差点に出ます。
交差点をまっすぐ渡ったところで、法界寺まで900mという看板を発見。
ここまででも結構歩いた気がしていたので、まだ400mしか進んでいないという現実を受け入れるのに5秒ぐらいかかりました。
まだまだ真っ直ぐ、矢印の方向に歩いて行きます。
それにしても、方丈の庵跡の看板はまだ出てきませんね⋯⋯。

石田大山の交差点からひたすら真っ直ぐ、20分ぐらい歩いたでしょうか。
方丈の庵跡どころか、法界寺への看板も出てこなくなって不安になりますが、とにかく真っ直ぐ歩きます。
途中、右手にファミリーマートが見えますが、そこも直進です。
そしてようやく、「日野自治会公会堂」という施設の前に、「鴨長明方丈石まで約1000M」という道標を発見。
文字は消えかかり、ゴミまで捨ててあるのが切ないですが、とりあえずひと安心です。

日野自治会公会堂から少し歩くと、「鴨長明方丈石まで約900M」という道標が見えてきます。
ここは矢印の向きに右に曲がります。

通学路となっている細い道を進みます。

少し歩くと、今度は立派な道標が見えてきます。
方丈石まで800m。左に曲がります。

右手に日野公園があります。
方丈石まで約650m。だんだん近づいてきました。

竹やぶに入り、山っぽくなってきました。

竹やぶを抜けて、まだ真っ直ぐ道なりに進んでいくと山道に入っていきます。
鴨長明方丈石まで約300M。もう少しです。

このような山道を歩いて行きます。

方丈石まで約250m。突然見やすくなった字に困惑します。

山道です。

気持ちが良いです。

身も心も浄化されていきます。

「大福光寺本方丈記原本保存⋯⋯」と書かれた標しがあります。
大福光寺本とは、現存する方丈記の最古の写本と言われているそうです。
鴨長明の自筆という説もあり、長明ファンとしては大福光寺にも足を運びたいところ。
(参考)鴨長明自筆本『方丈記』について

傾斜が少し急になってきました。

「ん?」
それらしきものが見えてきました。

着きました!
方丈の庵跡、長明方丈石です。

このようにちょっと広いスペースがあります。
ちょうど方丈の庵が収まるぐらいでしょうか。

来た道を見下ろすとこんな景色。
見ているだけで癒やされます。

小川も流れているので、水にも困らなさそうです。
近くに法界寺もあって、長明にとってはこれ以上ない環境だったのでしょう。
ここで方丈記を書いていたのかと思うと、感慨深い気持ちになります。
鴨長明の生き方に共感された方はぜひ、方丈の庵跡にも足を運んでみてください。
【おまけ】六地蔵駅前の絶品カレーうどん

ランチはカレーうどんが食べたくなって、六地蔵駅前の「四四田(よしだ)」というお店に入りました。
本当は石田駅近くで食べられると良かったのですが、ネットで探したお店がちょうどお休みだったので、東西線からJRへの乗換駅である六地蔵駅で探してみることに。
こうして四四田さんにたどり着いたわけですが、このカレーうどんは絶品!
今まで食べたカレーうどんの中で一番美味しかったです!
たぶん他のメニューも美味しいと思いますので、方丈の庵跡に行く際はぜひ食べてみてください。
場所はこちらです。
